パパの出張簿記講座 2級商簿Q&Aデータベース







分類 「第9章 株式会社会計(資本取引)」

【No008】「第86回第1問」 

質問者 なるちょさん 質問日 2006/02/06 22:20  回答者 キタロウさん

質問

はじめまして。
過去問の仕訳問題をといているのですが、どうしても考え方がわからない問題があるので質問させてください。

第1問の3番

新潟商事(3月決算、資本金\10,000,000)は、平成8年6月25日に開催された年次株主総会において利益処分の決議を行った。
当期利益 \5,000,000
前期繰越利益 \400,000
株主配当金 \2,500,000
役員賞与近 \500,000
の場合、利益準備金への積立に関する仕訳のみを示しなさい。
なお利益準備金残高は\2,300,000であり、商法が規定する最低金額を積み立てるものとする。


という仕訳問題ですが、
私の考えは…
商法より
1 資本金×1/4−(資本準備金+利益準備金)
2 株主配当金×1/10
のいずれか小さい方を利益処分における利益準備金の積立額にすると解釈しているので…

まず
「1より」
資本金 \10,000,000 の 1/4は \2,500,000
このうち資本金準備金は与えられていないので \0
なので
\2,500,000から利益準備金残高は \2,300,000 なので \200,000 まで 
「2より」
株主配当金 \2,500,000 の
1/10は \250,000
1→200,000
2→250,000
よって利益準備金は「\200,000」と求め
仕訳は
(未処分利益)200,000 (利益準備金)200,000

と考えたのですがこれで良いのでしょうか?

解説を見ると
(2,500,000+500,000)×1/10
>10,000,000×1/4−2,300,000
∴200,000
のみ記載されていて、いまいちよくわかりません。

あと、
今回の問題は
「利益準備金への積立に関する仕訳のみ」
を問われているので上記の仕訳になると思うのですが
取引全体の仕訳をする場合は…

(未処分利益)5,400,000 (利益準備金)200,000
            (未払配当金)2,500,000
            (役員賞与金)500,000
            (繰越利益)2,200,000

と思ったのですがこれは違いますよね?
まとまりが無く長々と申し訳ございませんが
ご指摘、ご説明お願いいたします。

回答

商法の規定をまず書き込みします。↓

第288条 会社は資本準備金の額と併せてその資本の4分の1に達する迄は毎決算期に
     利益の処分として支出する金額の10分の1以上をを利益準備金として積立て
     ることを要す

      (分かりやすくするために、中間配当に関する部分は省略しました。)

> 1 資本金×1/4−(資本準備金+利益準備金)
正しく理解されております。


> 2 株主配当金×1/10
「支出する金額」の部分の解釈が間違っております。
支出する金額には、「株主配当金」の他、「役員賞与金」も含まれます。

従って、
1.から:10,000,000×1/4−2,300,000=200,000
2.から:(2,500,000+500,000)×1/10=300,000
1.>2. ∴200,000
ということになります。

なお、この過去問題は商法改正前の出題ですので「資本準備金」が与えられていない(以前は、「資本準備金の額と併せて」がありませんでした。)のですが、改正後の問題であれば与えられますので注意してくださいね。


> 取引全体の仕訳をする場合は…
貸方の「役員賞与金」は、「未払賞与金(又は未払役員賞与金)」が適切だと思います。
今回の問題ではここまでの解答が求められていないため、指定勘定科目群にないため、許容勘定科目表から科目を決めさせて頂きました。

という感じで如何でしょうか?

お礼
こんばんは、キタロウさん。
わかりやすいご説明ありがとうございました。

もう1度整理して解きなおしてみると理解することができました。
今まで解いてきた問題集には資本準備金は与えられ、そのかわり「支出する金額」は株主配当金のみでしたので解釈が間違っていたようです。

来月辺りには工業簿記の勉強をはじめようかと思っているので、今月中には商業簿記をマスターしたいのですが…
なかなか、思うように進まないものですね…


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