| 分類 「第4章 固定資産・繰延資産」 |
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【No006】「固定資産の売却について」
質問者 銭金さん 質問日 2004/07/27 11:21 回答者 90さん 井上ファミリーパパ |
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質問
問題)
福井商店(年1回,3月末決算)は、平成10年11月30日に機械を¥500,000で売却し,代金は翌月末に受け取ることとした。この機械は,平成8年4月1日に¥600,000で購入し、残存価額 取得原価の10%、耐用年数20年、定額法により償却(間接法)してきた。なお決算日の翌月から売却した月までの減価償却は,月割計算するものとする。
(正解と疑問点)
僕は、まず減価償却累計額は、H8.4/1〜H10.3/31の2年分54,000と、H10.4/1〜H10.11/30の18,000の合計と思って、こう仕訳ました。
未収金500,000 /機械600,000
機械減価償却累計額72,000
固定資産売却損28,000
正解は
未収金500,000 /機械600,000
機械減価償却累計額54,000
減価償却費18,000
固定資産売却損28,000
でした。
決算日前に売却する場合は,すべてを累計額にせずに当期の減価償却費分を計上するのでしょうか?
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回答 (90さん)
期中の売却では、前期末の減価償却累計額 と、当期(=月割り)の減価償却費とを、
借方へ計上します。
【1】銭金さんの書かれている仕訳では、
未収金 500,000 / 機械600,000
機械減価償却累計額 72,000
固定資産売却損 28,000 となっていますが、この売却をするまでは、機械減価償却累計額の残高は54,000円の筈だったのに、いきなり72,000円が借方に来ているのはおかしくありませんか?
『(72,000)ない袖は触れませんよね?』(^^)
【2】機械減価償却累計額の残高が72,000円になるためには、当期(期中=8ヶ月の月割り)の減価償却を行わなければなりません
600,000×0.9÷20=27,000(1年分)→27,000×8ヶ月÷12ヶ月=18,000
減価償却費 18,000 / 機械減価償却累計額 18,000
という仕訳を、【1】の売却の仕訳と同時に、頭の中で している筈です。
↓
↓
【1】と【2】の仕訳を合体させてください。
減価償却費 18,000 / 機械減価償却累計額 18,000
未収金 500,000 機械600,000
機械減価償却累計額 72,000
固定資産売却損 28,000
↓
機械減価償却累計額を 整理すると、
未収金 500,000 / 機械600,000
機械減価償却累計額 54,000
減価償却費 18,000
固定資産売却損 28,000
正解の通りになりますよね?
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回答
減価償却は決算整理事項です。従って、決算日の翌日から売却日までの減価償却は行なわれていません。
この間の減価償却については、売却時に減価償却をして売却損(益)を計算する方法と、減価償却をしないで売却損(益)を計算する方法があります。「なお決算日の翌月から売却した月までの減価償却は,月割計算するものとする。」の文章から売却時に減価償却をして売却損(益)を計算する方法であることが分かります。
日商簿記3級の問題では、決算日の翌日から売却日までの減価償却は無視されます(決算日に売却する問題が多い)。日商簿記2級の問題では、本問のように減価償却をするかしないか指示されます。
まず、減価償却をしない場合の仕訳は次のようになります。
(借)未収金 500,000 (貸)機械 600,000
機械減価償却累計額 54,000
固定資産売却損 46,000
では、減価償却をする場合(本問のケース)について考えてみなす。
まず売却時までの減価償却をします。
(借)減価償却費 18,000 (貸)減価償却累計額 18,000
・・仕訳A・・
次に売却の仕訳をします。
(借)未収金 500,000 (貸)機械 600,000
減価償却累計額 72,000
固定資産売却損 28,000
・・仕訳B・・
仕訳Aと仕訳Bを一つの仕訳にします。
減価償却累計額は72,000−18,000=54,000となり
正解の仕訳
(借)未収金 500,000 (貸)機械 600,000
機械減価償却累計額 54,000
減価償却費 18,000
固定資産売却損 28,000
が導き出せます。
さて、ここで3級の仕訳(減価償却をしない場合)と比較してみます。
3級の仕訳の費用の額は固定売却損54,000円です。
本問の仕訳の費用の額は減価償却費18,000円と固定資産売却損28,000円の合計で54,000円です。
費用の内訳に違いは生じますが、費用の額は同額ですので当期純利益は変りません。
これに対して、銭金さんの仕訳では、費用の額が28,000円となり当期純利益が増えてしまいますので明らかに誤りです。
・・仕訳A・・を見落としてしまったこと、あるいは既に行なわれていると勘違いしたことが、誤りの原因と考えられます。 |
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お礼 この質問箱で、問題が解決するたびに思うのですが、どんなテキストよりも的確に教えてくださいますよね。この質問箱に寄せられる質問と、皆さんの解答で、テキストとして出版したら、イケル と思いますけどね。以前かんき出版のテキストについて言及したことがありましたが、かなり分かり易い、親切なものでした。でも、よくある質問に対し分かりやすく解説したテキストってあまり見たことがないような・・・。ここに寄せられている質問、解答を一冊のテキストとして出版したら、かなりイケル気がしますね。とにかく、皆様、ありがとうございます。銭ノートにファイルして、繰り返し、勉強します。
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