パパの出張簿記講座 2級工簿Q&Aデータベース







分類 「第4章 製品別計算」

【No013】「「全部原価計算」の売上原価に含まれる固定製造原価の算定」 

質問者 ゆきりんさん 質問日 2007/02/01 22:42  回答者 キタロウさん

質問
以下の資料が与えられているときの、固定製造原価の出し方がわからなくて困っています。

第1期から第4期を通じて、販売単価、製造単価あたり変動費、固定費の実績に変化がなく、以下のようであったとする。

@販売単価 @30000円
A製品単位あたり変動費(製造原価のみ)
   製造直接費 @5000円 製造間接費 @5000円
B固定費 製造原価 6000000円 販売費・一般管理費4000000円
C精算・販売数量等
第1期 第2期 第3期 第4期
期首製品在庫量   0個 0個  500個 500個
当期製品生産量 1000個 1500個 1000個 500個
当期製品販売量 1000個 1000個 1000個 1000個
期末製品在庫量   0個 500個 500個 0個

なお、各期首、期末に仕掛品の在庫は存在しない

固定製造原価
第1期:6000000円
第2期:(6000000÷1500)×1000=4000000円
第3期:(6000000÷1500)×500+(6000000÷1000)×500=5000000円
第4期:(6000000÷1000)×+6000000=9000000円

わからない点
・第2〜4期で(6000000円÷○○)×△△という計算式の、○○がどの値を使っているのかわかりません
・第4期の +6000000 はどこから出てきた数字かわかりません

解説してもらえたら、幸いです。
よろしくお願いします。

回答
ゆきりんさん、こんばんは。

この資料どこかで見た記憶があるなぁと思って調べたところ第100回の第5問ですね。

ゆきりんさんの質問は「全部原価計算」の売上原価に含まれる固定製造原価の算定が
理解できないということですよね?

本来、全部原価計算における製品製造原価の算定は、変動費と固定費を分けて計算す
る必要はないのですが、ゆきりんさんの使用されているテキスト(または問題集)で
固定製造原価と変動費を分割して解説がされているものと判断しました。

さて、本題ですが、(製品の払出単価は「先入先出法」と問題文に指示あり)

> 第2期:(6,000,000÷1,500)×1,000=4,000,000円
の「÷1,500個」は第2期の生産量

> 第3期:(6,000,000÷1,500)×500+(6,000,000÷1,000)×500=5,000,000円
の「÷1,500個」は第2期の生産量、「÷1,000個」は第3期の生産量

> 第4期:(6,000,000÷1,000)×500+6,000,000=9,000,000円
の「÷1,000個」は第3期の生産量、「+6,000,000円」は第4期の固定製造原価

になります。

これだけだと「何故?」ということになろうかと思いますので、下記に解説します。

解決の糸口は「製品勘定」を書いてみることです。
(製品製造原価のみで構成されていると仮定します。)

  <第2期>
               製     品
  ┌───────────────┬───────────────┐
  │               │当期販売量  1,000個     │
  │当期生産量  1,500個    ┏┿⇒当期売上原価  4,000,000円 │
  │              ┃├───────────────┤
  │ 固定製造原価  6,000,000円┫│期末在庫量   500個     │
  │              ┗┿⇒期末棚卸高   2,000,000円 ┝━┓
  └───────────────┴───────────────┘ ┃  
                                    ┃
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┃ <第3期>
┃              製     品
┃ ┌───────────────┬───────────────┐
┗⇒│期首在庫量   500個     │当期販売量   500個     │
  │ 期首棚卸高   2,000,000円━┿⇒当期売上原価  2,000,000円 │
  ├───────────────┤・・・・・・・・・・・・・・・│
  │               │当期販売量   500個     │
  │当期生産量  1,000個    ┏┿⇒当期売上原価  3,000,000円 │
  │              ┃├───────────────┤
  │ 固定製造原価  6,000,000円┫│期末在庫量   500個     │
  │              ┗┿⇒当期売上原価  3,000,000円 ┝━┓
  └───────────────┴───────────────┘ ┃
                                    ┃
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┃  <第4期>
┃              製     品
┃ ┌───────────────┬───────────────┐
┗⇒│期首在庫量   500個     │当期販売量   500個     │
  │ 期首棚卸高   3,000,000円━┿⇒当期売上原価  3,000,000円 │
  ├───────────────┤・・・・・・・・・・・・・・・│
  │当期生産量   500個     │当期販売量   500個     │
  │ 固定製造原価  6,000,000円━┿⇒当期売上原価  6,000,000円 │
  └───────────────┴───────────────┘

という感じで如何でしょうか?

追伸:工業簿記に関する質問は「2級工簿質問掲示板」がありますので、そちらに
   書き込みしましょうね。
   工簿質問掲示板もパパさんも私もちゃんとチェックしていますから安心して
   ください。

質問
おはようございます。

固定製造原価は、当期生産分で割り振る。
在庫として残ったものは、来期分に持ち越した時、前期で計算した金額を加えて計算する。
と解釈しました。
これで間違いないでしょうか?

回答
ゆきりんさん、こんばんは。

少し確認したい事項があります。

3級の学習範囲である売上原価を算定する際の「先入先出法」は理解できていますか?

この問題は工業簿記以前に先入先出法が理解できてないと堂々巡りになりそうな気がしますので念のための確認です。

もし、理解ができてないのでしたら、パパさんのテキスト17頁〜18頁に説明されていますので確認してください。

お礼
先に入れたものと後に入れたものの単価は別々に計算し、最初に仕入れたものから出していく
でしたよね?

この問題は先入先出法だったんだと考えると、さらに分かりやすくなってきました。


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