パパの出張簿記講座 2級工簿Q&Aデータベース







分類 「第4章 製品別計算」

【No006】「原価計算での加工費の換算量について」 

質問者 さくさん 質問日 2005/05/23 00:10  回答者 キタロウさん

質問
はじめまして。

現在、2級の工業簿記の勉強をしていますが、わからないことがあるので教えて下さい。

原価計算の問題なのですが、以下のようなデータがあります。カッコ内は加工進捗度です。

月初仕掛品:280個(1/2)
当月投入:1,620個
------------------
合計:1,900個
月末仕掛品:300個(1/3)
------------------
完成品:1,600個

これらを平均法で計算するとあります。原料はすべて始点投入なので、そのままの個数で計算すれば良いのはわかるのですが、問題の解説を読んだ際、加工費の換算量がどうしても理解できませんでした。解説では、まず月初仕掛品の換算量は140個となっていました。これは進捗度の1/2をかけるということで理解できますが、当月投入が1,560個となっていました。なぜ、このような個数になるのか理解できません。

お手数ですが、教えて頂けると助かります。よろしくお願い致します。

回答
さくさん、こんばんは。

加工費の計算は最初は「?」となりますよね。(私もそうでした。)

当月投入数量を求める手順は次の通りになります。

          加  工  費
─────────────┬─────────────
月初仕掛品        │当月完成品
       <手順1> │
─────────────┤
当月投入量        │       <手順2>
             ├─────────────
             │月末仕掛品
       <手順4> │       <手順3>


手順1:280個×1/2(進捗率)=140個
手順2:問題の指示通り1,600個
手順3:300個×1/3(進捗率)=100個
手順4:貸借差で求める。⇒貸方(1,600個+100個)− 借方(140個)=1,560個

という感じで如何でしょうか?


補足です。

今回の問題ですと数量が多いため図に表すのが大変なので、次の例題に置き換えさせて頂きます。

月初仕掛品: 6個(1/2)
当月投入量:10個
月末仕掛品: 5個(1/5)
当月完成品:11個

  ┌───────────⇒進捗率
 1│○○○○○●●●●●  ↑
 2│○○○○○●●●●●  │
 3│○○○○○●●●●●  ├─材料の月初仕掛品数量
 4│○○○○○●●●●●  │
 5│○○○○○●●●●●  │
 6│○○○○○●●●●●  ↓
 1│●●●●●●●●●●  ↑
 2│●●●●●●●●●●  │
 3│●●●●●●●●●●  │
 4│●●●●●●●●●●  │
 5│●●●●●●●●●●  ├─材料の当月投入数量
 6│●●◎◎◎◎◎◎◎◎  │           ↑
 7│●●◎◎◎◎◎◎◎◎  │           │
 8│●●◎◎◎◎◎◎◎◎  │           ├─材料の月末仕掛品数量
 9│●●◎◎◎◎◎◎◎◎  │           │
10│●●◎◎◎◎◎◎◎◎  ↓           ↓
  │
  ↓
数            ○が加工費の月初仕掛品換算数量
量            ●が加工費の当月投入量
             ◎が加工費の月末仕掛品換算数量 (○・●・◎1個に付0.1個)

加工費の当月投入量:完成品11個+月末5個×1/5(1個)−月初6個×1/2(3個)=9個
●の数を数えてください。90個あります。
1個が0.1個なので90個×0.1=9個となります。

お礼
なるほど!図も書いて頂いたのでよくわかりました。どうしても借方側(と、この場合も呼ぶのでしょうか?)の合計から月末仕掛品を引いて、当月完成品の数量を出すというやり方に慣れてしまっていたため、気づきませんでした。

わかりやすい説明、本当にありがとうございました。


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