パパの出張簿記講座 2級工簿Q&Aデータベース







分類 「第4章 製品別計算」

【No001】「個別原価計算の仕損について」 

質問者 チビうささん 質問日 2004/01/24 06:55  回答者 マサトルさん 井上ファミリーパパ

質問
こんにちは。
下記の仕訳がなされていますが、
相殺すると意味がないのでは?と思ってしまいます。
仕損費の計上
仕損費 10,000 仕掛品 10,000
仕損費の賦課
仕掛品 10,000 仕損費 10,000

よろしくお願いいたします。

回答(まさとるさん)
仕損費は、通常発生するものであれば、原価に含められ、
異常なものであれば、営業外費用又は特別損失とされます。

つまり、正常なものは仕掛品に振り替えられ、
異常なものは「仕損費」のままってことです。

上の仕訳は、仕損費の認識の仕訳で、
下の仕訳は、正常なものであるために仕掛品に含める仕訳です。

ご指摘のとおり、正常な場合は金額的には何も変わりませんが、
仕損がいくら発生したかを記録に残す為にそうしています。

回答(井上ファミリーパパ)
個別原価計算の仕損・・私も理解できずに悩んだとことです。仕損品を手直し叉は代替品を製造する手続きの流れを理解して、その流れに沿って仕訳を覚えるとわかりやすいです。質問の部分の仕訳だけで考えると混乱します。
では説明しますね。

1 仕損品が発生した場合、手直し叉は代替品の製造のための指図書が発行されます。通常の個別原価計算同様に、この指図書に、手直し叉は代替品の製造に要した原価を集計します。
(借)仕掛品 XXX,XXX (貸)材料等 XXX,XXX

2 手直し叉は代替品の製造が完了しました。この結果、一つの製品に対して複数の指図書が発行されています。手直しの場合は新たに発行した指図書を、代替品を作成した場合は元の製品の指図書をボツにします。ボツにした指図書に集計された原価をロス(仕損費)として捕らえます。
(借)仕損費 XXX.XXX (貸)仕掛品 XXX.XXX

3 次にこのロス(仕損費)をどうカバーするか検討します。普通は残った指図書の製品でカバーします(A)が、金額が多い等のことから残った指図書でカバーしきれないときは製造間接費に振替えて他の製品も含めてカバーします(B)。仕損の原因が地震などの特別な事情で発生した場合は特別損失になります(c)。
仕訳は
(A)..(借)仕掛品 XXX,XXX (貸)仕損費 XXX,XXX
(b)..(借)製造間接費 XXX,XXX (貸)仕損費 XXX,XXX
(c)..(借)特別損失 XXX,XXX (貸)仕損費
となります。

どうですか・・賦課とか相殺といった言葉で理解するのは無理だとお感じ頂けましたか?
チビうささんの質問は(A)のケースです。
マサトルさんの回答は(c)のケースです。

なお、ロスをどうカバーするか、事務員のチビうささんが考えるのは僭越です。上司(試験問題製作者)が判断してくれますので上司の指示(試験問題)に沿って仕訳が出来れば十分です。・・ご理解いただけましたか?、ご不明な点は再度ご質問ください。また2の問題で分かりやすいように指図書をボツにすると説明しましたが大切な書類ですから捨てないで下さいね(笑)

お礼
沢山のご回答ありがとうございました!

1つ1つじっくり読んで、大変勉強になりました。
どうやら、私の頭の中にはパパさんのおっしゃる1.の仕訳が無かったようです。
なので仕損があっても無い場合の金額と同じになってしまって、頭の中が???でした。
これで、個別原価計算の仕損はバッチリです。
是非、出題されることを願って止みません(^-^)

今後とも、みなさんよろしくお願い致します。


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