パパの出張簿記講座 2級工簿Q&Aデータベース







分類 「第2章 費目別計算」

【No001】「賃金と労務費について」 

質問者 piroさん 質問日 2004/11/12 09:12  回答者 井上ファミリーパパ

質問
掲題の件で悩んでいます。
テキストの説明をを見る限り
直接労務費の場合=「賃 金」勘定
間接労務費の場合=「労務費」勘定
となっていますが、いざ例題を解くとテキストの説明とは違う回答が出てきます。
どういう基準で勘定を決めるのかどなたかわかり易く説明していただけないでしょうか?
よろしくお願い致します。

回答
iroさんのテキストの理解に誤りがあります。私のメルマガやおすすめした教材でしたら、是非、その部分を教えて下さい。誤解が解けると思います。

一応、次のように整理してみました。

┌─労務費──┐
│賃金 ━━━━━━┳━⇒直接賃金(直接労務費)⇒仕掛品
│給与    │  ┃
│賞与    │  ┗━⇒間接賃金(間接労務費)⇒製造間接費
│手当    │    
│退職給付手当│ 賃金以外の労務費(間接労務費)⇒製造間接費
│福利費など │
└──────┘

労務費といった場合は、賃金以下の勘定科目の総称です。
(1)「労務費」のうち直接労務費は仕掛品勘定に集計します。その他の労務費(間接労務費)は製造間接費勘定に集計します。
(2)「賃金」のうち、直接賃金は仕掛品勘定に、間接賃金は製造間接費勘定に集計します。

上記(1)(2)いずれの解説にも誤りはありませんが、賃金以外の労務費からの出題はほとんどありません。

質問
さて、掲題の件ですが、私が持っているテキストの門題ですが、次のようになっています。(残念ながらパパさんのお勧めの教材ではありません)

問題
実際個別原価計算を行っている当社の6月中の資料に基づいて、仕掛品勘定と製品勘定に記入を行いなさい。

資料1 製造指図書別原価計算表
製造指図書 直接材料費 直接労務費 製造間接費 合 計  備 考
 101    100     120    140    360  6月着手完成引渡
 102    120     130    190    440  6月着手完成/月末未引渡
 103     80      40     60    180  6月着手/月末未完成

解答
仕掛品勘定
   (借 方)       (貸 方)
  材   料  300   製  品   800
  労 務 費  290   次月繰越   180
  製造間接費  390
   合 計   980   合  計   980

仕掛品勘定の借方には「労務費」勘定となっています。最初「賃金」勘定で回答していたのですが・・・

回答
直接労務費の場合=「賃 金」勘定
間接労務費の場合=「労務費」勘定
が誤りであることはご理解いただけましたか?

大切なのは、発生した労務費の内

直接労務費は ⇒ 仕掛品勘定に振替
間接労務費の場合 ⇒ 製造間接費勘定に振替
ということです。

賃金の発生額を計上する勘定科目には、賃金勘定、賃金給与勘定、労務費勘定などが考えられます。
piroさんから質問いただいた問題についてですが、前後の解説にあわせた例題の場合、前後の解説にあわせていることも考えられますので、「憶測」的な回答で恐縮ですが

直接「労務費」となっていますので、賃金の発生額は労務費勘定に集計されていると考えるのが適当だと思います。
仮に、直接「賃金」となっていれば、賃金の発生額は賃金勘定に集計されていると考えるのが適当だと思います。

発生賃金を計上する勘定科目名は問題文に従う、大切なのは直接労務費(賃金)は仕掛品、間接労務費(賃金)は製造間接費に振替る点です。また、労務費、賃金給与と出題された場合、販売員の給与のように、販売費及び一般管理費に集計される労務費が含まれる場合があります。

この場合、次のような仕訳になります。
(借)仕掛品 XXX,XXX     (貸)労務費 XXX,XXX
   製造間接費 XXX,XXX
   販売費及び一般管理費 XXX,XXX 

試験では、商業簿記、工業簿記ともに、勘定科目名は、これが「正しい」ではなく、どれが「適当」か選ぶと切り替えて下さい。
その問題では、どの勘定科目が「適当」か問題文から読みとる・・これでケアレスミスは半減するはずです。

お礼
井上ファミリーパパさん度々ありがとうございます。
以降はパパさんの言う通りどの勘定科目が適当かという考えでいきたいと思います。


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