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この方法は、仕入れたときは現金、売掛金、受取手形などと商品との交換取引として記帳します。販売したときは、販売額のうちの仕入価格分を商品の減少、利益分を商品売買益(収益)として記帳します。
[例題]
3月23日、単価5,000円の商品を、2個現金で仕入れた。
3月27日、3月23日に仕入れた商品を1個、6,000円で掛売りした。
[解答]
3/23 (借方) 商 品 10,000
(貸方) 現 金 10,000
3/27 (借方) 売 掛 金 6,000
(貸方) 商 品 5,000
商品売買益 1,000
[解説]
3月23日の取引は、現金と商品の交換取引です。この時点では財産の形は変わりましたが(現金という資産が商品という資産に変わった)財産の総額に変動はありません。5000円で購入した商品は手元の残っています。
3月27日、5,000円の商品を6,000円で販売したことによって、1,000円の利益が発生しました。この時点で1,000円財産が増加しました。したがって、最終的に増加した分の1,000円は財産の増減の原因を表すP/Lに集計されることになります。
この方法だと犠牲にした商品の金額がP/Lで把握できません。三分法では売上−原価=利益の算式全体がP/Lに表現されますが、分記法では答えの利益だけがP/Lに集計されることになります。
かなり理屈っぽく遠回りな説明をしましたが、「P/LとB/Sの関係」「簿記の全体像」は理解いただけたでしょうか?。仕訳した時点で、「どのような手続き」で「P/LとB/S」のどの部分に集計される要素になるのか考え理解できるようにしてください。総合問題(仕訳から決算書の作成までを含んだ問題)を解くためには、簿記の全体像を理解する必要があります。もう一度、1ページの簿記の一巡の表を見直してみてください。
これから企業に発生する色々な取引の仕訳、決算整理仕訳、決算の手続き等、解説しますが、簿記の全体像のどの部分の勉強をしているのか、1ページの表で確認するようにして下さい。
仕訳の時点で「損益取引」か「交換取引」かわかるようにするのが近道だと思います。なお、3月27日の仕訳のように「損益取引」と[交換取引」が同時に発生する取引を「混合取引」といいます。
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